銃というのは本当に恐ろしいものです。
私は海外で銃による殺人を見たことがありますが、パンッ!という音がするだけで、
人は倒れて血を流し、あっさりと死んでしまうのです。
ある国ではカメラのフラッシュにあわてた軍人に銃を構えられたこともありますが、
銃の本当の恐しさというのは実際に味わってみないとわかりません。
ゲームや映画、テレビなどでは簡単に銃が出てきますが、
そのオモチャ感により武器の本当の怖さが薄められているとすれば、人の命もまたしかり。
そもそも、はるか極東の仏教の島国が、
一部の過激派とはいえイスラムをわざわざ敵にまわす理由なんて今までなかったのです。
世界から見れば日本は立派な仏教大国です。
西側であるにもかかわらず、仏教国であるがゆえの非戦とゆるさ、そして平和憲法がそうしてきたのです。
だから日本人はよっぽどの国でないかぎりアザーン(ムスリムに礼拝時間を知らせる町内放送のようなもの)の流れる場所でも、安心して歩けたのです。
わざとなのか、おバカさんなのか?
不吉で不要な発言と支援に続き、中東の現実を伝えてきた本物のジャーナリストを見殺しにしたうえに、
何十年ぶりに武力を持つ敵を作りだしました。
なんの議論もなく勝手にケンカを売った本人が、いまさら強い憤りっていうのはおかしいと思うのです。
何度もいいますが、日本は彼らを敵にまわす理由もなければ必要もなかったのです。
にもかかわらず、ほとんどのマスコミはあいかわらず政治に寄り添い、議論を避ける論調を繰り返しました。
この先、やはり軍備が必要という結論に結びつけることは目に見えています。
憲法改悪も秘密保護法も原発によるプルトニウム製造も、全てが繋がっているのでしょう。
加えて人の命さえ国策に利用される恐ろしい世の中になってしまいました。
911後の「テロと戦う」宣言のあとブッシュ政権がものすごい支持率を得て、
アメリカは世界一の戦争国家になりましたが、そのイメージとオーバーラップするのです。
注意深く見れば、マスコミがどういう方向に世論を作り上げたいのかがわかるはずです。
ニュースなどの情報のほとんどがマスコミを通して世の中に浸透していることを思えば、
政権がそれを利用しないほうが不自然なのです。
マスコミの言うことを鵜呑みにしてはいけません。
人命や健康より経済を選んだ政権であることを忘れないようにしましょう。
新幹線のセキュリティなんて中国の地下鉄以下ですし、国内線もまたしかり。
千葉湾岸のジェット燃料パイプラインの警備は民間ですし、桟橋まわりは魚釣りができるほどおおらかです。
ホテルやコンベンション、ショッピングセンターに入るだけで所持品検査される国が珍しくないことを考えれば
日本のセキュリティ意識なんてザルと言えましょう。
そのザルこそが平和の証だったのです。
なんだか重た〜い話になってしまいましたが、
漁船の音や大きな空、自然に囲まれてのんきにやっているのが現実なら、
怪しくぶっそうな匂いがしつつあるのもまた、現実。
こんどばかりは本当に冷や汗な気分なのです。
ところでみなさん、今年の放水合戦はご覧になりましたか?
我が家はちょどうど備前を離れていて見れませんでした。
毎年見ていただけにちょっと残念な気分も。
でも、節分の夜には帰宅し、闇夜に向かってしっかり豆まきをしたのでした。